今回わたしがおすすめの本は、無職女子の生活ぶりを描いた奇作!漫画「凪のお暇」(なぎのおいとま)です!
女性ならではの複雑な人間関係、SNSによる24時間人付き合いな生きづらさをかかえる
現代にマッチした痛快な作品となっています。
主人公は人間関係に疲れて会社をやめて都会から郊外の安いアパートに引っ越します。
携帯電話も解約して今まで自分を変えようと決意します。
無職のためいろいろな節約術がでてきます。
その節約術がびっくりするものもあり読んでて楽しかったです。
後半は恋愛関係が複雑に絡んできます。
主人公がどんなふうに成長していくのかも楽しめる作品になっています。
「凪のお暇」のあらすじ
主人公・大島凪(おおしまなぎ)28歳は、田舎から都会で働きに来ているごく普通の女性でした。
しかし、その姿は一生懸命演じていた自己像であり、実態は幼少期から本当の友達は1人もいない、
アフロヘアかのようなひどいくせ毛、人一倍嫌われるのが怖くて愛想笑い、無理して周囲に合わせる、
本音ベースで人付き合い出来ない、SNSに張り付いていることもあるといった人間関係スキルにやや難をかかえる悩み多き女
性でした。 唯一の趣味は節約。外見も煌(きら)びやかな周囲の女性と比べ地味な生活を送るなかで
虚しさにさいなまれます。 そんな彼女の唯一の強みは、営業部のエースでイケメンの我聞慎二(がもんしんじ)さんと交際
関係にあることでした。 仕事ができて同性からの信頼は厚く、異性にモテモテな彼。
仕事でつらいことがあっても彼との結婚を考えては何とか持ち直していました。
しかし、そんな彼も自身と同じく家族関係などに大きな問題を抱えており、実は性格がねじ曲がっているのでした。
仕事の人間関係で孤立、みんなに仕事を押し付けられる、我慢して代わりに大量の仕事をしてあげても
SNSでは悪口ざんまい。 残業でヘトヘトになりながらも救いを求めて行った営業部では
「あいつとはあっちがいいだけだから」と同僚と談笑している彼氏の姿が!
多重に襲い掛かるストレスから過呼吸で卒倒。 何かを悟った彼女は、会社を辞め、携帯電話も完全に解約。
都会の賃貸すら引き払って、郊外にある家賃3万のボロアパートでしばしお暇(いとま)を過ごそうと決意するのでした
「凪のお暇」から学んだこと
幸せを求めて変わろうと一生懸命に生きる主人公ナギの姿に心打たれる良作となっています。
節約のコツ、人間関係や世渡りのコツ、恋愛関係のコツなど随所に学べる点がたくさん散りばめられています。
なかでも有名なシーンとして
「空気は読むものじゃなくて、吸って吐くものです」とか、「話し上手になりたいなら他人に興味を持つこと」
「自分から会話のボールを投げないと」「相手に気を遣わせてるだけであなたは聞き上手なんかじゃない」
といったものがあり、なんとも考えさせられる作品となっています。
「凪のお暇」から今後役立てたいこと
主人公ナギの節約術には、涙ぐましいものがあります。
電源ハブに、食パンの封(ふう)としてついている「円」の字のプラスチック片をつけて、
どのコードがどの電化製品につながっているのかを明記。 使い終わるたびに電源ハブのスイッチから切る。
お米もないという絶望的な状況から小麦粉と自家栽培の豆苗、余っていた鶏ガラスープの素だけでなんとかする。
壊れた扇風機を拾ってきて、アイスノンとともに猛暑を乗り切る。どうしても無理な時は公立図書館で冷暖房環境を得る。
などなど、もし無職になってしまった時に使える節約術が数多くちりばめられていますよ。
「凪のお暇」の感想
作品の中盤にかけては徐々に複雑な恋愛模様へと物語がシフトしていきます。
複雑な家庭環境に育ち、好きな子にだけはつい意地悪な事ばかり言ってしまうモラルハザード男「我聞」、
イベントオーガナイザを自称する謎多き男「ゴン」との間で闇落ちや底からの復活、
同じアパートで暮らす住民との出会いやアルバイト先での仕事などを通じて徐々に成長していく主人公の姿に、
共感できるポイントが多数盛り込まれています。 人生うまくいかないなと悩んだ時に読むと、少し気が楽になる。
そんな作品に仕上がっています。
「凪のお暇」のイマイチだったところ
作品の絵柄は好き嫌いが分かれるかもしれません。
味のあるテイストな絵柄が特徴的で、リアルなテイストを求める方、綺麗な絵柄を求めるかたには不向きでしょう。
ただ、テレビドラマ版では演技派俳優や女優、イケメンに描かれたゴンさんなど不安な点が払しょくされています。
書籍版の絵柄が苦手というかたはぜひ、テレビドラマ版をご覧になってみるとよいでしょう。
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