「レ・ミゼラブル」フランス長編小説!感想とあらすじについて

気持ちが温かくなる本

今回わたしがおすすめする本は、フランスの有名な作家・ビクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」です。

この作品は、映画やミュージカルにもなっているのでタイトルは知っている方も多いかと思います。

「レ・ミゼラブル」はフランス語で「悲惨な人々」「哀れな人々」を意味します。

わたしの知っていたのはミュージカルの「レ・ミゼラブル」で、

ミュージカルも見たことがなくタイトルだけは知っていて内容までは知らなかったです。

何度も映像化、舞台化されてきた大変有名な作品ですが、

小説をきちんと読んだことがなかったので今回この有名な長編小説を読んでみようと思いました。

「レ・ミゼラブル」のあらすじ

あるところにジャンという一人の貧しい男がおりました。

ある時、空腹に耐えかねて一切れのパンを盗んで逮捕されました。 ただそれだけ罪なのに何年も牢屋に入れられた上、

自暴自棄になっていた為に脱獄してしまいます。 しかし、当然外の世界へ戻っても食べることはできず、

盗みを繰り返しながらあてどなく彷徨いました。 ある時空腹で死にそうになり、ある教会へ助けを求めました。

司教はジャンを助けてくれたにも関わらず、ジャンは燭台を盗んで逃げました。 ジャンはまた逮捕され、

やってきた警官に司教はこう言いました。 「この燭台はその人にあげたものですから、逮捕しないで下さい」

ジャンはびっくりしました。裏切ったのに助けてくれたのです。 「この燭台を、正直に生きることに役立ててください。

約束ですよ」 この司教の言葉を胸にジャンは改心し、生き方を変えました。

頑張ったジャンは市長になるくらいまで偉くなりました。 でも脱獄囚なので、名前は変えました。

ある時、昔の自分のような、とても貧しい女性と知り合いました。 その女性は働き詰めで、

病気になって死んでしまいました。 ジャンは巡り巡って自分のせいで死んだと思い、

その女の人の子供を引き取ることにしました。 しかし、タイミングの悪いことにおかしな問題が起こり、身元を知られ、

ずっとジャンを追いかけていたジャベール警部にまた逮捕されてしまいます。

そこで賢いジャンは、自分は溺死したことにし、再度脱獄し、その子供を引き取り、身を隠すことにしました。

「レ・ミゼラブル」から学んだこと

自分だけ」という考えは成り立たない、ということ。 結局、周りの人と環境が良くないと、自分も良く生きられない。

ジャンもコゼットも仕事があれば働いて食べられたかもしれないけど、 そもそも仕事がなかったり、

あってもひどい内容の環境だったりで、 詰まるところ、そういったものは自分では何ともならず、

周りや環境に感謝しながら、 それを壊さないように一人一人が頑張っていかないといけない。いくしかない。

あと実行力大事だなぁ、と。 このジャンて人は、司教様の言葉を一生を通じて心の指針にして生きていくのですが、

メンターの教えにこれだけ実直に行動できる人ってどんだけいるんだろう??と 素直に感動します。

「レ・ミゼラブル」から今後役立てたいこと

フランス革命まで行かなくても、日本も今転換期にあって、 今はご飯も何とか食べられているけれど、

「これから雇用の問題とかどうなるのかしら?」とか 「移民の問題はどうなるのかしら?」とか

生活の中で思うところは誰にでもあるはず。 そんな時この話を思い出すと、選挙だけは行かないとなぁ、と。

先人達の頑張りを無駄にしちゃいけないなぁと思うのです。 日本人にもかかわらず・・・。

この小説の中の人物のように生きることは、 めっちゃハードル高くて、

自分のようなぬるい人間には到底無理ではあるのですが、 ちょっとでもできる意思表示はしていかなくちゃ!

とこの話を読んでからずっと思っています。

「レ・ミゼラブル」の感想

子供の頃読んで、フランス革命に身を捧げていく人々の話に興奮しました。

「ベルばら」と一緒の感じで受け取ってたんですけど、 今読むと、歴史の授業ではわからない、

蜂起した民衆一人一人のストーリーが、 すごくわかりやすく書かれていて、胸を打たれます。

「レ・ミゼラブル」のイマイチだったところ

司教様の言葉をどうとるかで随分話の流れも変わっただろうなぁと思うのですが、

ジャンという主人公が猪突猛進タイプで、しかも信じられないくらいまじめな人なので、

「そこまで??」って位に思い詰め、突き詰めていくところが、 共感できるかできないかの分かれ道だと思います。

私はここまでまじめじゃないからこんな風にはできないなぁ…と・・・。

世の為って自分の為って言っても、ポイ捨てしないとか、 ゴミの分別はちゃんとしよう、位で終わってます…。

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